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「変わり咲きジュリアン」感想



昨年2017年10月に、演技を一から勉強するために「劇団ひまわり」へ所属しためぐちゃん。

芸歴25年近くになっても、こうして初心を忘れず新しい門戸を叩ける勇気に驚いていました。


18歳で上智英文も日大藝術学部への進学も蹴って海外に飛び出したりした時にも感じましたけど、

必要だと思えば常識に囚われずに冒険に踏み出せる女性なんですよね・・・。かっこいい。


ここ5年ほど、小劇場系の有名演出家さんの作品に出演が続いていためぐちゃん。

ダンサー・シンガーが本業とは思えないほど明瞭な滑舌で、

心のこもった良い台詞を出せていましたもんね。

そうした中で何か、もう一つの才能の可能性に出会っていったのかもしれません。

本当に、デビューもまだのような生徒さんに混じって演技のレッスンを受けているそう。


『お仕事で芝居メインの公演に出させていただき、台詞もたくさんいただけるようになりました。主演にも選んでいただく機会があり、身に余る光栄ではあったのですが、流石にいつまでもこのまま基礎のない状態ではまずいと思っていて・・・。

思い切って、子役さんが演技を学ぶような基礎からきちんとお勉強したいなと思って劇団ひまわりへお世話になっています。』


との事。

本当に私のご贔屓さんは真面目で努力家です。

勇気のいる決断だったと思いますが、これからますますお芝居に磨きがかかっためぐちゃんの舞台を拝見するのが楽しみでもありました。


そして、この8月に、その機会が訪れましたよ!

待ってました!


会場は池袋のあうるすぽっと。

300席ほどでしょうか、客席とステージが遠すぎず良い広さ。


作・演出の堀越涼さんという方は、「あやめ十八番」という団体の代表で華々しい受賞歴のある、気鋭の演出家さんだそうです。


まず劇場に入ると、その異様なセットに驚かされました。

「まだ仕込み中?」と思う様な、コードやケーブル、脚立、ベニヤ板などがむき出し。

それに衣装の掛かったままのハンガーラックや灰皿も。

それらに混じっていかにも舞台セットっぽい、ドアの描かれた板やライト付きの楽屋の鏡台もある。

舞台上手上にはバンドブース。

開演までのBGMは軽いジャズやシャンソンで、オシャレ。


一体何が始まるんだろう?と、この時点でわくわくしました。


そして。

開場中、開演まであと10分くらいのあたりから、普通の格好をしたキャストさんがパラパラと舞台上にあらわれます。

新人さんっぽい子がほうきで床のお掃除をしたり、さっきのハンガーラックから衣装を取って着替えたり。

セットの灰皿でゆったり煙草を吸うお姉さんや、セットの鏡台でお化粧をはじめたり。

めぐちゃんも他のキャストさんとおしゃべりしながら普通のワンピースにバッグを持って出て来ました。

先述のハンガーラックから舞台上で着替えを終えると、

真っ黒のセクシーな、バーレスクっぽい下着っぽいデザインの、おしゃれな衣装!


そうして人が出たり入ったりしつつ、普通におしゃべりしたり、ストレッチしたり。

スタッフさんとみられる人も普通に舞台上を行き来します。


この演出、面白かった・・・。

ご贔屓さんが開演より前から見られるのも、ファンとしては嬉しかったです。


バンドさんが入ってきて、舞台上のキャストと普通に挨拶をして、

音合わせが終わったところで、客席が暗くなりました。


ストーリーは、若くして癌を患い余命幾ばくもない青年が、幼き夏を過ごした地に思い出の人に会いに行く、というもの。

複雑な人間関係が明らかになっていき、幼少期と現在のシーンが入れ替わり、ちょっとサスペンスっぽくもありました。


めぐちゃんは“アンサンブル”とキャスティングされていました。

真っ黒のバーレスク風衣装の4人の美女が、そうなようです。

この“アンサンブル”という存在がストーリーの中で歯車のようにシーンを展開していくんです!

ダンスナンバーを踊ったり、セットや小道具を動かしたり、乗り物のアナウンスをしたり、

かと思えば様々な脇役になって台詞を言ったり。

一度も袖に入らないくらい、ずっと出づっぱりで、緻密に舞台を進めていました。


メインキャストさんよりずっと気になってしまう存在でした。


めぐちゃんがアンサンブルって、私の記憶では初めてではなかろうかと思います。

幼少からソリストや、群舞でもセンターばかり。

発表会公演でロケット(ラインダンス)を踊っているのは見たことがありますが、あれも特殊ですからね。


今回、オーラのコントロールが出来るようになっているのでは?と驚きました。

アンサンブルはメインより目立ってはいけない存在ですから、

まるでそこにいないみたいに、黒子さんのように粛々とセットチェンジをしたかと思えば、

ダンスナンバーではオーラ全開でキラキラとその場を盛り上げてみせ、

ジュリアン役さんに過去に因縁のある人達の重要なシーンの台詞では

威圧的なオーラをドンと発したり。


いったいいくつの仕事をあの4人の美女がこなしていたんでしょうか。

セクシーな黒い衣装でエレガントな影になって、ずっと舞台上に存在している。

とても面白い演出でした。


“アンサンブル”と言うと、新人さんや主役級の実力のない人、と考えてしまっていましたが、

この作品においてのそれは、経験も実力もあり頭脳明晰な人でないと務まらないものだったんだなと。

めぐちゃんがこの役にキャスティングされていたのはこういう事だったんだなと

長年のファンとしてはご贔屓さんのまた新しい一面を見られて興味深い作品でした。


劇団ひまわりさんに入ってまだ一年も経っていませんから、

もしかしたら新人の洗礼みたいなものがあったのかもしれません。

実際に見る前までは、彼女のキャリアでなぜ?と思う様な配役でしたから。


それに、この公演のメインキャストの方達のお客様にお席を譲らなければならなかったのかしら・・・、

めぐちゃんに付いているファンは、若いお嬢さんももちろんですが、

社会的立場のあるシルバー世代の人も多いですから、

例えばツイッターみたいなものでぽんと一斉に告知するのではなく、

お一人毎にご連絡差し上げるのが礼儀ですからね。

そしてこの方が確実にチケットが売れる。(笑)

大人数相手ですが手間をかけて、めぐちゃんもずっとそうされてきました。

なので今回は、普段ならそうしてご連絡が来るのに、

ひと月前くらい直近の彼女の舞台でもこの作品の折り込みチラシさえなかったので

どうしたんだろう?あまり出演を宣伝しないな、事務所さんの方針かな?

なんて心配していたのです。


でも彼女の演じっぷりを見たら、

その心配は杞憂で、彼女は新しい関係の中で実力を示すべくベストを尽くして頑張っているんだ、と分かりました。

ここからまたご成功されるのを応援していきたいと思います。


記事にもなっていましたよ。


【エンタステージ】


【エンタステージ動画】






楽屋でのオフショット。


「黒」と「赤」の印象的な作品でした。


『ネイルが赤なのをアピールするために

ピースを裏向きにしたら、

この衣装とメイクなのでギャルっぽくな

ってしまいました』

と送ってくれた楽屋でのお写真。


確かにめぐちゃんにしては珍しいポーズ。

新鮮です。そしてとってもセクシー!













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