今回は、ご贔屓さんから学んだ、
ものの伝え方って大事だなと思ったお話です。
めぐちゃんは役で色々な口調を使っているので
時代がかった言葉遣いに引っ張られたり、
つい語尾がガサツになってしまうこともあるそう。
その為普段は、極力柔らかい話し方を心掛けている、とおっしゃっていました。
確かに素の彼女は落ち着いた優しい声音です。
上品だしポジティブな言葉選びなので話していると安らぐし元気が出ます。
でも。
人間生きていれば、どうしても良いことだけでなく、
苦言を呈したり不快を伝えたりもしなくてはならないもの。
ネガティブな事を上手に伝えるのも、とても大事なスキルですよね。
めぐちゃんはそういうのもお上手なんです。
叱る時、自分の感情を挟まず、相手の為だけを思って
ダメ出しを伝える姿を何べんも見ました。
新人の生徒さんがお行儀が悪かったりご挨拶が出来なかったりした時、
“新人さんだから”と甘やかさずきちんと説いて、
更にお相手に
「“私が”行き届かずご不快にさせて申し訳ありませんでした」
と頭を下げに行ったり・・・
めぐちゃんの後輩さんや生徒さんはきっと幸せですね。
芸事も行儀作法もきちんとした人になれそう。
怒ることってないの?と聞いたことがあるのですが、
『一定の限度を超える出来事があったらもちろん怒りますよ。(笑)』との事。
でも、こうもおっしゃっていました。
『怒りをそのままおもてに出すことはしないように気を付けています。
自身の不快をわめくことで伝えるようで、それはちょっとみっともないので。
お相手がどなたでも(後輩や生徒さんだけでなく、例えば目上の方であっても)、
本当に腹に据えかねる出来事があったらそれはお互いのためにちゃんと伝える、話す。
そこを適当にいなしてコミュニケーションをさぼることは良くないと思います。
でも伝え方は気を遣いたいし、ご自分でお気付きになるように時間を置いたり、建設的な話し合いが持てるようにタイミングは考えて伝えます。』
と!なんてオトナなんでしょう。
理想の先輩、理想の先生No.1じゃない?(笑)
(でもこれ、もしめぐちゃんにはっきり苦言を言われたのなら、
それは自分が本当に酷いことをしてしまって、
かつ長い間気付きもしなかったってことになりますね・・・。
気を付けたいです・・・。)
『ネガティブな事でも、お相手に必要と思ったら多少こちらが悪者になってもちゃんと伝えます。
あまりに無礼で、何度もそれについてお伝えしても改善が見られなかった時に、
その時だけは、そっと関係を終わらせます。』
との事。
実際、やむ無くそうしたこともおありだとか。
生きていれば色々ありますね。
ベストを尽くしても分かり合えなければ、それは仕方のない事なのかもしれません。
でもやっぱり、こんな愛のある叱られ方、
後輩さんや生徒さんが羨ましい、と思ってしまいました。(笑)
これが2000人以上の生徒さんを育ててきた人なんだなと
また一つご贔屓さんを好きになったエピソードでした。
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